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COLUMN

ナナメなコラム Vol.1「新築かリノベか」

こんにちは。KOMOREBI Houseの赤坂です。
僕は、新築住宅のKOMOREBI Houseやコモレビリノベの事業推進を普段の業務で行っていて、お客様のご案内も担当したりしています。

時たま、事業推進やマーケティング視点で、コラムを執筆していきます。
どこかで自己紹介っぽい記事は書こうと思いますが、他業界から飛び込んできたからこそ、ナナメな視点で「住まい」や「暮らし」、そしてそれをつくる私たちの仕事についてをご案内できればと思っています。

連載コラムにするつもりですが、Vol.1なのでお手柔らかに読んであげてください。笑

近年リノベーションの需要が高まっている

私たちの業界では、今や当たり前の「ムーブメント」になっていますが、僕を含めて同世代の友人や知人も「新築戸建よりもマンションリノベ」に興味を持つ人が増えたな〜と感じます。

コロナ禍を契機とする行動変容(おうち時間の充実)や、物価高騰(ウッドショックやウクライナショックによる建築資材の高騰)、若年層の「新築戸建ニーズ」の変化など、ここ数年でこの「ムーブメント」が加速したように感じます。

KOMOREBI Houseでは新築住宅建築だけでなく、お客様の家づくりへのアプローチとして、コモレビリノベというリノベーションの提案もさせていただいておりますが、「新築とリノベどちらがいい」というよくある比較をするのではなく、このコラムでは「よりよいライフスタイルの実現のために」という視座から、新築住宅の建築についてと最終的にリノベーションの紹介をしていきたいと思います。

ぜひ、住宅購入検討者の方に「あ、なるほど、そういう考えもあるのか」程度に思っていただけるといいなと思います。

住宅事業におけるストックビジネス化

初めから心折れるような横文字を使ってしまいました。笑
まず、ちょっとだけ、業界の内側のお話をしていきます。

ストックビジネスとは、不動産の家賃収入のように安定した収入を得ることを指し、継続して資産が蓄積(ストック)していくことをいいます。

住宅事業は、簡単に言ってしまえば「一度買ってもらったら終わり」というビジネスモデルなので、ストックビジネスではなくフロービジネスという言い方をしたりします。

近年では、冒頭に示した通り、新築需要の停滞という事業継続に大きなインパクトのある打撃を業界自体が受けていて、これまで新築住宅の建築だけしかやってこなかった会社がリノベーション事業を立ち上げたり、リフォームに力を入れたりと生き残りをかけて事業再編をしている(ないしは、集客に大苦戦している)なんて話もよく聞きます。

コロナ禍を受けて、私たちの行動変容や働き方の変容があったように、私たちの業界でも、事業モデルの見直しが余儀なくされ、商材、ターゲティング、お客様とのコミュニケーションの取り方から情報管理の方法まで旧態依然では立ち行かなくなっているというのが現状と言われています。

幸運なことに(とあえて表現しますが)、当社は、こういった「ムーブメント」以前にリノベーションも事業ドメインとして運用していきていましたし、店舗内装部門もあったので新築住宅部門と合わせて、いわゆる「三本の矢」のような経営モデルが、変革期において奏功していると感じています。

しかしながら、三本の矢としてそれぞれ独立していたセクターをどのように、企業として、ひいてはエンドユーザーやステークホルダーへ、当社を選んでいただくきっかけや強みにしていくかといった点を考えるようになったのは、この「ムーブメント」のおかげかなと思っています。

社内でも僕はよく「建てて終わりのビジネスモデルからの脱却」と表現して、チームメンバーや代表とディスカッションを始めることが多いです。

少々脱線してしまいましたが、住宅事業におけるストックビジネス化とは、まさにいかに「一度買ってもらったら終わり=建てて終わり」というビジネスモデルから脱却するかという点にあります。

本来、私たち、ビルダーの仕事は「建てる」ということと、せいぜいそのメンテナンスくらいでした。

では、住宅をストック化させるためには?

いくつかの指標=KPIがあると思いますが、ここでは大きく「住宅の価値」と「ライフスタイル」の二点に絞って考察していきます。

住宅のエニタイムバリューを向上させる

エニタイムバリュー?造語です。笑
(社内で、とりわけ僕のチームでは僕の思いつきのこんな造語がいくつか飛び交ってるわけですが。。。)

世の中には、本当にいろんなビルダーさんがあって、実際に色々なお話を聞くのですが、その中でも「住宅性能」って改めてわかりづらいんですよね。

なかなか比較ができるものでもないし、言ってしまえば建築の専門知識なので(当たり前)、これから家を建てる方が、本気で理解しようとするとやはりそれなりの労力と時間を費やします。
もちろん、住宅購入という大きな買い物なので、しっかりと検討することはもちろん大事ですが、立地やデザイン、間取り、エクステリア、こだわりたいことはたくさんあります。

もしかしたら、これを読んでる方のなかにも、高性能住宅洗脳教育をどこかで受けて辟易した方もいらっしゃるかもしれません。あるいは、まったく住宅性能の話を受けてご不安になられた方も。

僕も、もちろん勉強もしましたし、高性能住宅も体感してみましたが、正直、住宅性能に関しては、「長く住めれば十分レベルでいい」と思っています。
誤解されないように、しっかり補足しますね。

例えば、高性能住宅って

  • 冬は暖かく、夏は涼しい
  • しかも、エアコン効率がいいから電気代が安い
  • そして室内の寒暖差が少ない
  • 結露もないからカビも生えづらい
  • 外からの騒音が聞こえづらい

といったことが一般的によく言われています。

高性能の射程をどこに据えるかが各ビルダーさんの考え方の違いなのですが、はっきり言って個人差があるので、どのレベルに持っていくかは、お施主様(お客様)それぞれだと思っています。

そこで、参考にしていただきたいのが、「グッシン(GOOD THINGS)」という家づくりに関するウェブメディア。
せやま式と冠して、家づくりの見るべきポイントを「いい塩梅」として、丁寧に説明してくれています。(とにかくわかりやすい)

いったん、ここでは、「長く住めれば十分レベル」は、この「いい塩梅」の考え方と共通しています。
ただ、ちょっと異なる点を挙げると、「長く住めれば十分レベル」は、家そのものの価値にフォーカスしているところにあります。

このチャプターの表題を「エニタイムバリュー」としたのは、これから住み続けるどの時点においても、価値がなるべく変わらない性能や機能を有している、という点にあります。

家のストック化において、最も重要な点は「住宅の価値」を保ち続けるという点にあるからです。

では、住宅の価値を保つために必要なことは、高性能で列挙したポイントに加えて、

  • 内部結露(壁内結露)が起こりづらい
  • 耐震性能が高い(耐震等級3)
  • 長期優良住宅

みたいなことが挙げられてきます。

住宅の価値を高く保つということは、断言してしまうと、メンテナンスや修繕、アフターフォローが不要なほど強靭な住宅であることで、それは、住まい手にとっても究極の理想なんですよね。

いい暮らしに合った住宅購入のプロセスとは

「いい暮らし」なんて、ビルダー側が決めるものではありません。
というか実際にお客様を目の前にしなければわかるわけがありません。

なぜ、住宅のエニタイムバリューが大切かというと、これから住む住宅を資産として考えることができるからです。
多くの住宅購入者の方は、35年でローンを組むと思います。
しかしながら、これから35年間以上、そこに定住し続けるのでしょうか?

ライフスタイルの変化は突然やってきますし、常にいろんなライフイベントがついて回るものです。

新築住宅を建築することがもったいないだとか、35年間住み続けなければならないとか、そんなことではなく、あらゆるライフスタイルの変化に備えて、住宅の価値を高く保ち続けるエニタイムバリューを考えて住宅建築ができれば、手放した時に大きな損失にならないということなのです。

本当の「いい暮らし」とは、目先の幸福だけでなく、ライフスタイルそのものを見つめて考えることだと思っています。

KOMOREBI Houseが「好きと暮らす」をメインコンセプトに掲げているのも、まさに「ライフスタイルそのもの」をお客様と一緒に見つめて、本当の「いい暮らし」をご提案するためなんです。

徐々に伏線を回収していこうと思いますが、
「住宅のストック化」は、一見、ビルダーが生き残るための構築すべきビジネスモデルのように見えますが、実は、もっとも、お客様としっかりと深いコミュニケーションを取り、ライフスタイルそのものから「いい暮らし」を実現するためのプロセスを経ることで達成できると思っています。

僕は、必ず家づくりをこれから始めるお客様へ「なんで家を建てたいんですか?」と聞いています。

家って、本来は安全に食住するための機能であったはずです。ただ今は、そのためだけだったら多分わざわざ新築の戸建住宅を建築する必要ってないと思います。
再三繰り返している通り、ライフスタイルそのものから「いい暮らし」を実現するため、つまりは自己実現のための家づくりのお手伝いをするために、最大限のご提案をすることで、お客様と永続的な関係性が築けるものだと思っているからです。

換言すると、お客様の「いい暮らし」を叶えられるからこそ、僕もずっと「いい暮らし」ためのサポートをしたいと思っています。

ちょっと熱くなってしまいましたが、、、
そのための手段として、KOMOREBI Houseの最大の強みであるデザイン性。
このデザイン性も、店舗内装デザインを事業ドメインとして持っていることからこその強みであったりもします。
さらにライフスタイルに変化が生じたときに、住宅そのものに新たな命を吹き込むことのできるリノベーション事業のコモレビリノベ。

私たちの三本の矢が向かうべき未来が、これからのお客様に私たちの強みとしてどのようなご提案ができるかが、見えてきた気がする。

暮らしのアップサイクルを体験してみよう

百聞は一見にしかず。
実際に住宅のストック化という視点で、中古住宅をリノベーションするとはどういうことなのか。

新築住宅の話に傾倒してしまいましたが、中古住宅のフルリノベのモデルハウスが始まるので、私たちの中古住宅リノベへの思いを最後に語らせてください。

今回の物件は、築15年の戸建住宅で、オーナー様がライフスタイルの変化に伴い、ご転居されるということで、売りに出された物件で、新たなオーナー様とともにリノベーションを施したものです。

新たなオーナー様のライフスタイル、どのような暮らしをしたいのか、オーナー様にとっての「いい暮らし」とは何かをしっかりとお話し合いさせていただいた上で、今回のリノベーション工事のご提案をさせていただきました。

代表の比留間は、このリノベ工事の完成間近に、こんなことを言っていました。
「既存の空間、素材を再利用し、より価値の高いものに再構築する。建物だけではなく、住まい手の暮らしもリノベーションする」

つまり、「空間、雰囲気、素材のアップサイクルをすることが暮らしのアップサイクルにつながるのだ」と。

新たなオーナー様にとって、価値の高い、まさにエニタイムバリューを感じていただけるようなリノベーション工事の事例です。
これから新たな住まいを考えている方、家づくりに迷走してしまった方、「いい暮らし」から住まいづくりを考えたい方、ぜひお越しいただいてお話を聞かせてください。

期間は2/6(月)〜2/28(火)、各日10:00-18:00で完全予約制の開催となっています!

早期の予約満了が見込まれますので、ご予約はお早めに!

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